通貨ペアを選ぶ際のポイント
通貨ペアを選ぶときに注目すべきポイントは以下の4つです。
| ポイント | 説明 |
|---|---|
| スプレッド | 狭いほど取引コストが低い |
| ボラティリティ | 値動きの大きさ。大きいほど利益チャンスも損失リスクも大きい |
| 流動性 | 高いほどスリッページが起きにくく安定した取引が可能 |
| 取引時間帯 | 自分がトレードできる時間帯に活発に動くかどうか |
ドルストレート通貨ペア
ドルストレートとは、米ドル(USD)が含まれる通貨ペアのことです。世界で最も取引量が多く、スプレッドが狭い傾向にあります。
USD/JPY(ドル円)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプレッド | 非常に狭い(0.1〜0.3pips) |
| ボラティリティ | 中程度 |
| 活発な時間帯 | 東京〜ニューヨーク市場(9:00〜翌1:00) |
| 影響を受ける要因 | 米国金利、日銀政策、日米金利差 |
日本人トレーダーに最も人気のある通貨ペアです。スプレッドが最も狭く、日本語の情報も豊富なため、初心者がまず取り組むべきペアと言えます。
値動きの特徴として、東京市場の仲値(9:55)に向けた動きや、米国指標発表時の急変動が挙げられます。
日米の金利差が拡大するとUSD/JPYは上昇(ドル高円安)し、縮小すると下落(ドル安円高)する傾向があります。
EUR/USD(ユーロドル)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプレッド | 非常に狭い(0.1〜0.4pips) |
| ボラティリティ | 中程度 |
| 活発な時間帯 | ロンドン〜ニューヨーク市場(16:00〜翌1:00) |
| 影響を受ける要因 | ECB政策、FRB政策、欧米金利差 |
世界で最も取引量が多い通貨ペアです。テクニカル分析が効きやすく、比較的素直な値動きをするため、テクニカルトレーダーに人気があります。
ロンドン市場のオープン(16:00〜17:00)から活発に動き始め、ニューヨーク市場との重複時間帯にピークを迎えるのが典型的なパターンです。
GBP/USD(ポンドドル)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプレッド | やや狭い(0.5〜1.5pips) |
| ボラティリティ | 高い |
| 活発な時間帯 | ロンドン〜ニューヨーク市場(16:00〜翌1:00) |
| 影響を受ける要因 | BOE政策、英国経済指標、ブレグジット関連 |
「殺人通貨」とも呼ばれるほどボラティリティが高い通貨ペアです。1日で100pips以上動くことも珍しくなく、大きな利益を狙える反面、リスクも大きくなります。
トレンドが出ると一方向に大きく動く傾向があるため、トレンドフォロー型のトレーダーに向いています。初心者は慣れるまで少ないロットで取引することをおすすめします。
AUD/USD(豪ドルドル)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプレッド | 狭い(0.4〜1.0pips) |
| ボラティリティ | やや高い |
| 活発な時間帯 | 東京〜ロンドン市場(9:00〜20:00) |
| 影響を受ける要因 | RBA政策、中国経済、資源価格 |
オーストラリアは資源輸出国であるため、鉄鉱石や石炭などの資源価格と連動しやすい特徴があります。また、中国がオーストラリアの最大の貿易相手国であるため、中国の経済指標にも敏感に反応します。
東京市場の時間帯にも活発に動くため、日中にトレードしたい人にも向いています。
クロス円通貨ペア
クロス円とは、日本円(JPY)が決済通貨だがUSDが含まれないペアのことです。日本のFXトレーダーに人気があります。
EUR/JPY(ユーロ円)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプレッド | やや狭い(0.4〜0.8pips) |
| ボラティリティ | やや高い |
| 活発な時間帯 | ロンドン〜ニューヨーク市場(16:00〜翌1:00) |
| 影響を受ける要因 | ECB政策、日銀政策、欧州経済指標 |
USD/JPYとEUR/USDの両方の影響を受けるため、値動きの理由を分析するにはドルの動きも考慮する必要があります。
比較的テクニカル分析が効きやすく、トレンドが出ると継続しやすい傾向があります。
GBP/JPY(ポンド円)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプレッド | やや広い(0.8〜2.0pips) |
| ボラティリティ | 非常に高い |
| 活発な時間帯 | ロンドン〜ニューヨーク市場(16:00〜翌1:00) |
| 影響を受ける要因 | BOE政策、日銀政策、英国経済指標 |
全通貨ペアの中でもトップクラスのボラティリティを誇ります。1日で200pips以上動くことも珍しくありません。
大きな利益を狙えますが、損切り幅も広く設定する必要があるため、ある程度の資金と経験が必要です。中上級者向けの通貨ペアです。
AUD/JPY(豪ドル円)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプレッド | やや狭い(0.5〜1.0pips) |
| ボラティリティ | 中〜やや高い |
| 活発な時間帯 | 東京〜ロンドン市場(9:00〜20:00) |
| 影響を受ける要因 | RBA政策、日銀政策、中国経済、資源価格 |
東京市場の時間帯にも活発に動くため、日本の日中にトレードしたい人に適しています。リスクオン時に上昇し、リスクオフ時に下落するリスクセンチメント通貨としての側面も持っています。
トレードスタイル別おすすめ通貨ペア
スキャルピング向け
短時間で何度も取引するため、スプレッドの狭さが最重要です。
- USD/JPY — スプレッド最狭。安定した流動性
- EUR/USD — 世界最大の取引量。スプレッドが安定
デイトレード向け
適度なボラティリティとトレンドの出やすさが重要です。
- USD/JPY — バランスが良い。初心者にも最適
- EUR/USD — テクニカルが効きやすい
- GBP/USD — トレンドが出やすく利幅が大きい
スイングトレード向け
数日〜数週間保有するため、大きなトレンドが出やすいペアが適しています。
- GBP/JPY — ボラティリティが高く、トレンドが大きい
- EUR/JPY — トレンド継続性が高い
- AUD/USD — 資源価格のトレンドに乗れる
通貨強弱を使った通貨ペア選び
「どの通貨ペアをトレードすべきか」を効率的に判断する方法として、通貨強弱チャートの活用が非常に有効です。
手順
- 通貨強弱チャートを開く
- チャートの最も上にある通貨(最強)と最も下にある通貨(最弱)を確認
- その2通貨のペアが、今最もトレンドが明確なペア
- そのペアのチャートを開いてテクニカル分析でエントリーポイントを探す
例
通貨強弱チャートで以下の状況だった場合:
- 最強: GBP(英ポンド)
- 最弱: JPY(日本円)
→ GBP/JPYの買いが最も効率的なトレード
このように、通貨強弱チャートを使えばその日その時間に最もトレードすべきペアを客観的に判断できます。
初心者が避けるべき通貨ペア
マイナー通貨ペア
TRY(トルコリラ)、ZAR(南アフリカランド)、MXN(メキシコペソ)などの新興国通貨は、スプレッドが広く、急激な値動きが起きやすいため、初心者にはおすすめしません。
スプレッドが広い通貨ペア
取引量が少ない通貨ペアはスプレッドが広いため、利益を出しにくくなります。まずはメジャー通貨ペアで経験を積みましょう。
まとめ
通貨ペアにはそれぞれ異なる特徴があり、自分のトレードスタイルに合ったペアを選ぶことが勝率向上の鍵です。
ここだけは押さえよう:
- 初心者はまずUSD/JPYから。スプレッドが狭く情報が豊富
- ボラティリティの高いGBP系は中上級者向け
- 取引する時間帯に活発なペアを選ぶことが重要
- 通貨強弱チャートを使えば、その時最適なペアを客観的に選べる
- マイナー通貨やスプレッドが広いペアは初心者は避ける
FX-Laboの高速マルチチャートで、全通貨ペアの値動きを一覧で確認してみましょう。今どのペアが活発に動いているかが一目で分かります。


























