チャートパターンの基本
2つの分類
| 分類 | 意味 | 代表的なパターン |
|---|---|---|
| 反転パターン | トレンドの転換を示す | ダブルトップ/ボトム、ヘッドアンドショルダー |
| 継続パターン | トレンドの一時休止後に同方向へ再開 | 三角持ち合い、フラッグ、ペナント |
パターンの信頼度を高める条件
- 時間足が長いほど信頼度が高い(日足 > 4時間足 > 1時間足)
- 出来高(ボリューム)を伴うブレイクは信頼度が高い
- トレンドの文脈に合っている(上昇トレンド中の反転パターンなど)
- 他のテクニカル指標と一致している
反転パターン
ダブルトップ(二重天井)
上昇トレンドの終わりに出現する弱気の反転パターン。
形状
価格がほぼ同じ高値を2回つけた後に下落する形。アルファベットの「M」に似た形状です。
構成要素
| 要素 | 説明 |
|---|---|
| 1番天井 | 最初の高値。上昇トレンドの勢いがまだ強い |
| 谷(ネックライン) | 1番天井から一旦下落した安値 |
| 2番天井 | 再上昇するも1番天井を超えられない |
| ネックラインのブレイク | パターン完成の確認ポイント |
トレード方法
- エントリー: ネックラインを下にブレイクした後
- 損切り: 2番天井の少し上
- 利確目標: ネックラインから天井までの値幅分を、ネックラインから下に取る
注意点
2番天井が1番天井をわずかに超えるケースもあります。超えた後に急落するパターンは「ブルトラップ」と呼ばれ、ダマシに遭った買い方の損切りが加わるため、より大きく下落しやすいです。
ダブルボトム(二重底)
下降トレンドの終わりに出現する強気の反転パターン。
ダブルトップの逆パターンで、アルファベットの「W」に似た形状です。
トレード方法
- エントリー: ネックラインを上にブレイクした後
- 損切り: 2番底の少し下
- 利確目標: ネックラインから底までの値幅分を、ネックラインから上に取る
ダブルトップと並んで最も出現頻度が高い反転パターンです。
ヘッドアンドショルダー(三尊天井)
最も信頼性が高い反転パターンの一つ。
形状
3つの山で構成され、中央の山(ヘッド)が最も高く、両側の山(ショルダー)が低い形状。人の頭と両肩に似ていることからこの名前がついています。
構成要素
| 要素 | 説明 |
|---|---|
| 左肩(レフトショルダー) | 最初の高値 |
| 頭(ヘッド) | 最高値。左肩より高い |
| 右肩(ライトショルダー) | 3番目の高値。ヘッドより低く、左肩とほぼ同じ水準 |
| ネックライン | 左肩とヘッドの間の谷、ヘッドと右肩の間の谷を結んだ線 |
トレード方法
- エントリー: ネックラインを下にブレイクした後
- 損切り: 右肩の少し上
- 利確目標: ヘッドからネックラインまでの値幅分を、ネックラインから下に取る
信頼度のチェックポイント
- 右肩が左肩より低い → より弱気(信頼度高い)
- ネックラインが右下がり → より弱気(信頼度高い)
- ブレイク時にボリュームが増加 → 信頼度高い
逆ヘッドアンドショルダー(逆三尊)
ヘッドアンドショルダーの逆パターン。下降トレンドの終わりに出現する強気の反転パターンです。
3つの谷で構成され、中央の谷が最も深い。ネックラインを上にブレイクしたらエントリー。
継続パターン
三角持ち合い(トライアングル)
トレンドの途中で価格の変動幅が徐々に狭まり、三角形の形を作るパターン。やがてどちらかにブレイクします。
3つのタイプ
| タイプ | 形状 | ブレイク方向の傾向 |
|---|---|---|
| 上昇三角形 | 上辺が水平、下辺が切り上がる | 上にブレイクしやすい |
| 下降三角形 | 下辺が水平、上辺が切り下がる | 下にブレイクしやすい |
| 対称三角形 | 上辺が切り下がり、下辺が切り上がる | どちらにもブレイクしうる |
トレード方法
- エントリー: 三角形の辺をブレイクした後(リテスト確認が理想)
- 損切り: 三角形の反対側の辺の少し外
- 利確目標: 三角形の最も広い部分の値幅分
注意点
- 三角形の先端(頂点)に近づくほどブレイクしやすい
- 頂点の手前2/3のポイントでブレイクするのが教科書的
- 先端まで行ってしまうとパターンが無効になることがある
フラッグ
急激な動きの後に、トレンドと逆方向の緩やかな調整が入るパターン。旗竿(ポール)と旗(フラッグ)の形に似ています。
形状
| 要素 | 説明 |
|---|---|
| ポール(旗竿) | 急激な上昇(または下落)の部分 |
| フラッグ(旗) | ポールの後、トレンドと逆方向の平行な値動き |
トレード方法
- エントリー: フラッグの上辺(上昇フラッグの場合)をブレイク
- 利確目標: ポールの長さ分をブレイクポイントから取る
フラッグは短期間で完成することが多く、特にスイングトレードで有効です。
ペナント
フラッグに似ていますが、調整部分が三角形に収束するパターン。
急激な動き → 三角持ち合い → 同方向にブレイク、という流れです。
ウェッジ
上昇ウェッジ(弱気):
- 高値と安値が共に切り上がるが、高値の上昇幅が安値の上昇幅より小さい
- 上昇の勢いが弱まっていることを示す → 下にブレイクしやすい
下降ウェッジ(強気):
- 高値と安値が共に切り下がるが、安値の下落幅が高値の下落幅より小さい
- 下落の勢いが弱まっていることを示す → 上にブレイクしやすい
実践的な活用法
活用法1: ネックラインのリテストを待つ
パターンが完成してネックラインをブレイクした後、**価格がネックラインまで戻ってくる(リテスト)**ことがよくあります。
リテストを待ってからエントリーすると:
- ダマシを回避できる確率が上がる
- 損切り幅が狭い位置でエントリーできる
- ただし、リテストせずにそのまま動いてしまう場合もある
活用法2: 複数の時間足で確認する
4時間足でダブルトップが見えたら、日足のトレンドも確認します。
- 日足が上昇トレンド → 4時間足のダブルトップはただの調整かもしれない
- 日足も勢いが弱まっている → 4時間足のダブルトップの信頼度が高い
活用法3: サポート・レジスタンスとの合流
チャートパターンのネックラインが、過去のサポート/レジスタンスラインと重なる場合、そのレベルのブレイクの信頼度が上がります。
活用法4: 通貨強弱チャートとの併用
- 通貨強弱チャートでトレンド転換の兆候を確認
- その通貨ペアのチャートで反転パターンを探す
- 通貨強弱の方向とパターンのブレイク方向が一致 → エントリーの信頼度が高い
よくある失敗
パターンが完成する前にエントリーする
「ダブルトップになりそう」と予想してネックラインのブレイク前にショートするのは危険。パターンは完成して初めて有効です。
パターンだけで判断する
チャートパターンは万能ではありません。トレンドの文脈、サポート/レジスタンス、通貨強弱などと合わせて総合的に判断しましょう。
すべての動きをパターンに当てはめようとする
「これはヘッドアンドショルダーかもしれない」と無理にパターンを見出そうとするのは危険です。明確でないパターンは無視し、はっきりと認識できるものだけをトレードしましょう。
まとめ
チャートパターンは、市場参加者の心理を形にしたものです。
トレードに活かすために:
- 反転パターン(ダブルトップ/ボトム、ヘッドアンドショルダー)はトレンド転換のシグナル
- 継続パターン(三角持ち合い、フラッグ)はトレンド再開のシグナル
- パターンは完成してからエントリー。予測でのエントリーは禁物
- ネックラインのリテストを待つと精度が上がる
- 時間足が長いほど信頼度が高い
- サポート/レジスタンスや通貨強弱チャートと組み合わせて使う
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