スキャルピングは、数秒〜数分で取引を完結させる超短期トレード手法です。小さな利益を積み重ねるスタイルで、正しく実践すれば効率的に利益を得られます。 ただし、判断スピードとリスク管理が求められるため、基礎知識なしに飛び込むのは危険です。正しい知識と準備があれば、スキャルピングは効率的に利益を積み上げられる手法になります。
スキャルピングとは
スキャルピングとは、1回のトレードで1〜10pips程度の小さな利益を、1日に何度も繰り返して積み上げるトレード手法です。
| 項目 | スキャルピング |
|---|---|
| 保有時間 | 数秒〜数分 |
| 1回の利益幅 | 1〜10pips |
| 1日のトレード回数 | 10〜50回 |
| 使用する時間足 | 1分足〜5分足 |
「scalp」は英語で「頭皮を薄く剥ぐ」という意味。相場から薄い利益を何度も剥ぎ取るイメージです。
スキャルピングのメリット
- 資金効率が高い — 短時間で何度も取引するため、資金回転率が良い
- 相場環境を選ばない — トレンドでもレンジでも対応可能
- ポジション保有リスクが低い — 数分で決済するため急変動の影響を受けにくい
- 毎日利益を確定できる — 日々の結果が見える
スキャルピングのデメリット
- 集中力が必要 — 数時間画面に張り付く必要がある
- スプレッドの影響が大きい — 利益が小さいため、コストの割合が高い
- 判断スピードが求められる — 迷っている間にチャンスを逃す
- FX会社によっては制限がある — スキャルピング禁止の業者もある
スキャルピングに必要な環境
通貨ペア選び
スプレッドが狭い通貨ペアが必須です。
| 通貨ペア | 適性 | スプレッド目安 |
|---|---|---|
| USD/JPY | 最適 | 0.1〜0.3pips |
| EUR/USD | 最適 | 0.1〜0.4pips |
| EUR/JPY | 適 | 0.4〜0.8pips |
| GBP/USD | やや不向き | 0.5〜1.5pips |
| GBP/JPY | 不向き | 0.8〜2.0pips |
スプレッドが1pipsの通貨ペアで3pipsの利益を狙うと、実質的に4pips分動く必要があります。スプレッドが0.3pipsなら3.3pips分でOK。この差はスキャルピングでは非常に大きいです。
時間帯
流動性が高くスプレッドが安定している時間帯を選びます。
- おすすめ: ロンドン〜NY重複時間(21:00〜翌1:00)
- まあまあ: ロンドン市場(16:00〜21:00)
- 避けるべき: 早朝(6:00〜8:00)、指標発表直前後
約定速度
スキャルピングでは約定速度とスリッページの少なさが重要です。指定した価格で即座に約定するFX会社を選びましょう。
基本的なスキャルピング手法
手法1: 移動平均線の反発
- 5分足チャートに20期間の移動平均線(MA20)を表示
- 上昇トレンド中にレートがMA20まで下落(押し目)
- MA20付近で反発のローソク足を確認(下ヒゲなど)
- 買いエントリー、3〜5pipsで利確、MA20の下に損切り
ポイント: トレンド方向への押し目エントリーが基本。トレンドに逆らわない。
手法2: レンジブレイク
- 1分足〜5分足で一定幅のレンジを確認
- レンジの上限または下限を明確にブレイク
- ブレイク方向にエントリー
- 5〜10pipsで利確、レンジ内に戻ったら損切り
ポイント: ブレイク前に通貨強弱チャートでブレイク方向を予測しておく。
手法3: 通貨強弱を使った順張り
- リアルタイム通貨強弱チャートで、急激に強くなっている/弱くなっている通貨を確認
- 最強通貨の買い × 最弱通貨の売りでペアを選択
- 1分足でエントリーポイントを探す
- 通貨強弱の勢いが収まり始めたら利確
ポイント: 通貨強弱の「勢い(傾き)」がポイント。傾きが緩やかになったら手仕舞い。
スキャルピングのリスク管理
1回の損失を限定する
スキャルピングでは勝率が重要ですが、1回の大きな損失で10回分の利益が吹き飛ぶことがあります。
| ルール | 目安 |
|---|---|
| 1回の損切り幅 | 3〜10pips |
| 1日の最大損失 | 口座の2〜3%以内 |
| 連敗時 | 3連敗でその日はトレード終了 |
スプレッド拡大に注意
以下のタイミングはスプレッドが急拡大するため、スキャルピングに不向きです。
- 重要指標の発表前後(雇用統計、FOMC等)
- 早朝(ニュージーランド市場オープン前後)
- 年末年始、クリスマス
- 突発的なニュース発生時
ポジポジ病に注意
「常にポジションを持っていないと落ち着かない」状態は危険です。明確な根拠がないときはエントリーしない。待つのもスキャルピングのスキルです。
スキャルピングに向いている人・向いていない人
向いている人
- 瞬時の判断が得意
- 小さな利益をコツコツ積み上げるのが苦にならない
- 集中して画面を見続けられる
- 損切りに躊躇がない
向いていない人
- 1回のトレードで大きく稼ぎたい
- チャートをじっくり分析したい
- 損切りが苦手
- 兼業で画面を見続けられない
向いていないと感じたら、無理にスキャルピングに固執せず、デイトレードやスイングトレードに切り替えることも重要です。
まとめ
スキャルピングはスピードとルールの徹底が求められる手法です。
押さえておくべきこと:
- 1〜10pipsの小さな利益を繰り返し積み上げるスタイル
- スプレッドの狭い通貨ペア(USD/JPY、EUR/USD)を使う
- ロンドン〜NY重複時間が最適な時間帯
- 通貨強弱の「勢い」を見て順張りエントリーが効果的
- 1日の最大損失と連敗ルールを決めておく
- 向き不向きがある。無理に続けない
FX-Laboのリアルタイム通貨強弱チャートで、今まさにどの通貨が動いているかを確認してみてください。スキャルピングの通貨ペア選びに役立ちます。
























