サポートラインとレジスタンスラインとは
サポートライン(支持線)
価格が下がってきたときに「これ以上は下がりにくい」と意識される価格帯です。
買い手が集まりやすい価格帯で、過去に何度も反発している水準がサポートラインとして機能します。
レジスタンスライン(抵抗線)
価格が上がってきたときに「これ以上は上がりにくい」と意識される価格帯です。
売り手が集まりやすい価格帯で、過去に何度も上昇が止められている水準がレジスタンスラインとして機能します。
なぜラインが機能するのか
サポートラインやレジスタンスラインは**「大勢のトレーダーが同じ価格帯を意識している」**ために機能します。
- 過去に反発した価格帯 → 多くのトレーダーが「またここで反発するだろう」と注文を入れる
- 注文が集中する → 実際にその価格帯で反発する
- 結果的にラインが「効いた」ように見える
つまり、サポレジは市場参加者の集団心理によって作られます。
ラインの引き方
基本ルール
1. ヒゲの先端ではなく「ゾーン」で考える
サポレジは**ピンポイントの価格ではなく「ゾーン(価格帯)」**です。ヒゲの先端にピッタリ合わせようとする必要はありません。
2. 多くの時間足で意識される水準を優先する
4時間足や日足で引いたラインは、5分足で引いたラインよりはるかに強力です。上位足から引いて、下位足に適用するのが基本です。
3. 反発回数が多いほど強いライン
| 反発回数 | 強さ |
|---|---|
| 2回 | 最低限。ラインとして意識される |
| 3回以上 | 強いライン。多くのトレーダーが認識 |
| 5回以上 | 非常に強い。ブレイクすると大きく動く |
4. 完璧なラインは存在しない
すべての高値・安値にぴったり合うラインは引けません。大まかに合っていればOK。数pipsのズレは気にしない。
引き方の手順
ステップ1: 日足チャートを開く
まず日足チャートで大きな流れを把握します。
ステップ2: 目立つ高値・安値に水平線を引く
過去に何度も止められている価格帯(ヒゲの先端や実体の端)に水平線を引きます。
ステップ3: 意識されている回数が多いラインを残す
1回しか反応していないラインは削除し、2回以上反応しているラインだけを残す。
ステップ4: 4時間足・1時間足で微調整
日足で引いたラインを下位足で確認し、必要に応じて微調整します。
引きすぎに注意
初心者によくある失敗は「ラインを引きすぎること」です。チャートがラインだらけになると、どのラインが重要か分からなくなります。
目安として、1つのチャートに3〜5本程度にとどめましょう。「誰が見ても明らかに意識されている水準」だけを残すのがコツです。
重要な概念
レジサポ転換(ロールリバーサル)
最も重要な概念の一つです。
レジスタンスラインをブレイクすると、それがサポートラインに変わる。逆も同様。
例:
- 価格がレジスタンスライン(150.00円)を上抜け
- その後、150.00円まで下がってくる(押し目)
- 150.00円が今度はサポートとして機能し反発する
- ここが絶好の買いエントリーポイント
このレジサポ転換は非常に実践的で再現性が高いパターンです。
キリ番(ラウンドナンバー)
150.000円、1.10000ドルなどの切りの良い数字は、注文が集中するため自然なサポレジとして機能します。
| 例 | 強さ |
|---|---|
| 150.00円、151.00円 | 強い(100pips単位) |
| 150.50円 | 中程度(50pips単位) |
| 150.20円 | やや弱い(20pips単位) |
特に100pips単位のキリ番はFXで非常に意識されるため、必ずチェックしましょう。
長期間ブレイクされていないライン
数ヶ月〜数年にわたってブレイクされていないラインは非常に強力です。そのようなラインをブレイクすると、大きなトレンドの起点になることがあります。
サポレジを使った売買判断
活用法1: サポートで買い、レジスタンスで売り(レンジ戦略)
レンジ相場では、サポートライン付近で買い、レジスタンスライン付近で売る戦略が有効です。
エントリー条件:
- サポート/レジスタンスに到達
- ローソク足の反転パターン(ピンバー、包み足)が出現
- 損切りはラインの外側に設定
注意: レンジがいつまでも続くとは限らない。ブレイクされたら素直に損切り。
活用法2: ブレイクアウトトレード
サポートまたはレジスタンスがブレイクされた後、その方向に付いていく戦略です。
本物のブレイクの見分け方:
| 条件 | 本物の可能性 |
|---|---|
| ブレイク時のローソク足が大陽線/大陰線 | 高い |
| ブレイク後、戻しが浅い | 高い |
| 通貨強弱でブレイク方向を支持 | 高い |
| ブレイク時のローソク足がヒゲだらけ | 低い(ダマシの可能性) |
| すぐにラインの内側に戻ってくる | 低い(ダマシの可能性) |
活用法3: レジサポ転換での押し目買い・戻り売り
最もリスクリワードが良い手法の一つです。
買いの例:
- レジスタンスラインを上にブレイク
- ブレイクしたラインまで価格が戻ってくるのを待つ(押し目)
- ラインがサポートとして機能し、反転上昇のローソク足パターンが出たら買い
- 損切りはライン(旧レジスタンス)の少し下
- 利確はリスクの2倍以上を目標
活用法4: 通貨強弱チャートとの併用
サポレジ分析と通貨強弱チャートを組み合わせると、精度が大幅に向上します。
例: USD/JPYがサポートラインに到達
- 通貨強弱チャートでUSDが上昇中、JPYが下降中 → サポートで反発する可能性が高い → 買い
- 通貨強弱チャートでUSDが下降中、JPYが上昇中 → サポートをブレイクする可能性が高い → 様子見またはブレイク売り
よくある失敗
ラインを引きすぎる
チャートがラインだらけになり、どのラインが重要か分からなくなる。解決策は上位足の明確なラインだけを厳選すること。
ラインの「ぴったり反発」を期待する
サポレジはゾーンであり、±5〜10pips程度のブレは当たり前。損切りが狭すぎるとラインが効いているのにストップを食らいます。
ブレイクに飛びつく
ラインのブレイクに飛びつくと、ダマシ(偽ブレイク)に引っかかりやすい。ブレイク後の戻し(リテスト)を待ってからエントリーするのが安全です。
一度引いたラインに固執する
明らかにラインが機能しなくなった(複数回ブレイクされた)場合は、ラインを修正または削除する勇気も必要です。
まとめ
サポートラインとレジスタンスラインは、テクニカル分析の土台です。
実践で役立つポイント:
- サポートは「下がりにくい価格帯」、レジスタンスは「上がりにくい価格帯」
- ラインが機能する理由は「市場参加者の集団心理」
- 上位足のラインほど強い。反発回数が多いほど信頼度が高い
- レジサポ転換(ロールリバーサル)は最も実践的なトレード手法の一つ
- キリ番は自然なサポレジとして機能する
- ラインは「ゾーン」で考える。ピンポイントの精度を求めない
- 通貨強弱チャートとの併用で、反発かブレイクかの判断精度が上がる
FX-Laboの通貨強弱チャートでトレンドの方向を確認しながら、サポレジを使ったトレードを練習してみてください。






















