FOMCとは
FOMCとは**Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)**が開催する金融政策の決定会合です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Federal Open Market Committee |
| 開催頻度 | 年8回(約6週間ごと) |
| 開催期間 | 2日間 |
| 結果発表 | 日本時間 翌3:00〜4:00(夏時間は翌2:00〜3:00) |
| 議長会見 | 結果発表の30分後 |
FOMCで決まること
- 政策金利(FFレート)の変更: 利上げ、据え置き、利下げ
- 声明文の発表: 経済見通しや今後の方針
- 経済見通し(年4回): GDP、失業率、インフレ率の予測
- ドットプロット(年4回): メンバーの将来の金利予想
なぜFOMCがFXに大きく影響するのか
米ドルは世界の基軸通貨
FX市場の取引の約88%に米ドルが関わっています。米ドルの価値を左右する米国の金利政策は、事実上すべての通貨ペアに影響します。
金利が為替を動かす
- 利上げ → ドルの金利が上がる → ドルを持つメリット増 → ドル高
- 利下げ → ドルの金利が下がる → ドルを持つメリット減 → ドル安
「予想との差」が相場を動かす
市場はFOMCの結果を事前に織り込もうとします。したがって、予想通りの結果なら大きくは動かず、予想と異なる結果(サプライズ)が出た場合に大きく動きます。
FXトレーダーが注目すべき4つのポイント
1. 政策金利の変更
最も注目度が高いのが金利の変更です。
| 結果 | 為替への影響 |
|---|---|
| 予想通りの利上げ | 小幅なドル高(織り込み済み) |
| 予想以上の利上げ | 大幅なドル高 |
| 予想通りの据え置き | ほぼ動かず |
| 予想外の利上げ/利下げ | 大幅に動く |
2. 声明文のニュアンス
金利が据え置きでも、声明文のニュアンスの変化で相場が動きます。
注目する表現の例:
- 「further increases」(さらなる利上げ) → タカ派(ドル高要因)
- 「appropriate to maintain」(現状維持が適切) → 中立
- 「prepared to adjust」(調整の準備あり) → ハト派(ドル安要因)
前回の声明文と比較して、どの表現が追加・削除・変更されたかをチェックしましょう。
3. ドットプロット
年4回(3月、6月、9月、12月)のFOMCで発表されるメンバーの将来の金利予想を点(ドット)で示したチャートです。
- ドットの中央値が市場予想より高い → タカ派サプライズ → ドル高
- ドットの中央値が市場予想より低い → ハト派サプライズ → ドル安
特に1年後、2年後の金利予想の中央値が最も注目されます。
4. パウエル議長の記者会見
結果発表の30分後に行われる議長の記者会見。ここでの発言が声明文以上に相場を動かすことがあります。
記者からの質問に対する回答の中に、今後の方針に関するヒントが含まれることが多いです。
FOMC前後のトレード戦略
FOMC前
基本方針: ポジションを軽くする
- 大きなポジションを持っている場合は、FOMC前に一部を利確
- 新規ポジションは取らない、または極小ロットに
- 損切り注文が入っていることを必ず確認
FOMC発表直後(最初の5分)
基本方針: 手を出さない
- 発表直後はスプレッドが大幅に拡大
- 上下に激しく振れる「ヘッドフェイク」が頻発
- スリッページのリスクも大きい
FOMC発表後30分〜1時間
基本方針: 方向性を確認してからエントリー
- 結果と声明文の内容を確認
- 通貨強弱チャートでドルの動きを確認
- 方向性が明確になったらトレンドフォローでエントリー
- 議長会見で追加の動きが出る可能性もあるため、ロットは控えめに
FOMC翌日
基本方針: 前日の動きの継続性を確認
FOMCの結果がトレンドを変える場合、翌日以降もその方向に動き続けることが多い。通貨強弱チャートでドルの強弱が前日から継続しているか確認。
FOMC関連のよくある失敗
結果を予想してポジションを取る
「今回は利上げだろう」と予想して事前にドル買いポジションを持つのはギャンブルです。予想が外れた場合の損失が大きすぎます。
発表直後に飛びつく
最初の動きが正しい方向とは限りません。発表直後の乱高下に飛びつくと、高値掴みや安値売りになるリスクが高い。
議長会見を無視する
結果発表後に安心してポジションを持ちっぱなしにすると、議長会見で逆方向に動くことがあります。会見が終わるまで注意を払いましょう。
まとめ
FOMCはFX市場で最も重要なイベントの一つです。
重要ポイントのおさらい:
- FOMCは年8回開催。政策金利・声明文・ドットプロット・議長会見に注目
- 「予想と結果の差」が相場を動かす
- 声明文のニュアンスの変化は金利変更と同じくらい重要
- FOMC前はポジションを軽く、発表直後は手を出さない
- 30分〜1時間後に方向性を確認してからトレンドフォロー
- 通貨強弱チャートでドルの反応を確認するのが効率的
FX-Laboの経済指標カレンダーで、次回のFOMCのスケジュールを確認しておきましょう。



























